【EXCEL】「セルを結合して中央揃え」はしないで”中央揃えに見せる”方法

表のレイアウトを整える時などによく使われる「セルを結合して中央揃え」ですが、引き換えにいろんな問題を引き起こします。生じ得る問題と「セルを結合して中央揃え」はしないで、複数セルの中央に文字列を中央揃えする方法をお伝えします。

セルを結合して中央揃えすると起きる問題

  1. 並べ替えができない
  2. 範囲選択がうまくいかない
  3. 結合されたままコピペされる

 

このサンプル名簿で解説します。右の「タイトル(結合あり)」のリストには、タイトルやエリアでセル結合されている部分があります。

並べ替えができない

結合セルのあるリストを選択して、並べ替えをしてみます。エリアが入力されたE列を優先して、並び替えを実行するとどうなるでしょうか。

 

「この操作を行うには、すべての結合セルを同じサイズにする必要があります」とエラーが出て、並べ替えができません。

 

 

範囲選択がうまくいかない

列の選択

特定の列を全選択するショートカットキーとして、Ctrl+スペース があります。

結合なしのリストでは、B4セル(山田 翔)にアクティブセルの枠をもってきて、Ctrl+スペース を押すと、B列が全選択されます。結合セルが含まれるリストだと、どうなるでしょうか?

 

同じくF4セル(山田 翔)のところで、Ctrl+スペース を押してみます。F列だけでなく、E,F,G列が選択されてしまい、うまくいきません。これは、タイトル部分がセル結合されているからです。そのため、F列だけを選択できなくなってしまうわけです。

 

行の選択

特定の行を全選択するショートカットキーとして、Shift+スペース があります。

B6(鈴木 拓馬)のセル上で、Shift+スペース を押してみましょう。対象の6行目が全選択されます。しかし、複数行が結合されているセルが含まれる場合はどうなるでしょうか?

 

B8のセル上で、同じように Shift+スペース を押してみます。上の画像のように、7~9行目が選択されてしまいます。これは結合ありのリストで、7~9行目(E7-E9)がセル結合されているからです。

ちなみに、日本語入力モードで Shift+スペース を押すと、そのセルの情報が消えてしまいます。Shift+スペースのショートカットで行選択する時にはご注意ください。

いずれにしても、結合セルがあると範囲選択がうまくいかないというデメリットがあるということですね。

 

結合されたままコピペされる

画像のように、結合ありのリストから「北海道」のセルを、結合なしのリストの「東北」(A6)にコピペしてみましょう。

 

結合されたセルがそのままコピペされてしまいます。貼り付けの形式を”値だけ”にするとどうなるでしょうか?

 

値だけで貼り付けても、最上部に「北海道」の文字列が入りますが、B7にあった「関東」の文字列が消えてしまい、うまくいきません。

 

このように、セルを結合していると様々な問題が起きてしまいます。人にとって見やすくても、エクセルからすると編集に支障が出るといううわけです。

 

総務省が発表したルール

総務省が「統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルール策定」しており、エクセルを含めた統計表における統一ルールがPDFでまとめられています。

このルールにも記述されている通り、セル結合は「機械判断に適していない」こと、「1件のデータは、横1行で表記し、セルの結合は…行わない」というルールが定められています。基本的に、機械判読に適さないため、セル結合はしないようにということですね。

では、セル結合をせずに、複数セルの中央に文字列を揃えるにはどうしたらよいでしょうか。

 

セルの結合をしないで中央揃えする方法

手順は次の通りです。

  1. 中央揃えしたいセル範囲を選択
  2. 「セルの書式設定」を開く
  3. 「文字の配置」を設定

中央揃えしたいセル範囲を選択

画像のように、中央揃えしたいセル範囲(A1-C1)を選択します。

 

「セルの書式設定」を開く

右クリックで表示されるメニューから「セルの書式設定」をクリックします。ショートカットなら、Ctrl+1 で表示されます。

「文字の配置」を設定

「配置」タブにある「文字の配置」で設定します。「横位置」のドロップダウンから、「選択範囲内で中央」を選択し「OK」を押します。

 

上の画像のように、見た目はセル結合したかのようになります。

実際には、A1のセルに「タイトル(結合なし)」という文字列が入っていますが、A1~C1の中央に文字列が表示されているということです。見た目は、右側の「タイトル(結合あり)」と同じ位置に表示されていますね!

この場合、上述のセル結合による問題を回避できます。並び替えも、範囲選択も、コピペもうまくいきますよ。

 

まとめ

いかがでしたか。今回は、「セルを結合して中央揃え」はしないで中央揃えに見せる方法でした。

資料として見せるためのものであれば、セル結合をしたほうが見やすいということはあり得ます。ただ、データベースなど表計算という本来の目的で使用する場合は、セルの結合にはデメリットが多いということですね。

では、次回もお楽しみに!

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コアース株式会社

業務システム開発一筋32年

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