スケジュール表など、毎月の日付や曜日が入力されたブックを使うことがあります。月が変わっても自動で日付や曜日を表示させるにはどうしたらいいでしょうか。いちいち日付や曜日を打ち直すのではなく、月数字を変えれば一瞬で、その月の日付と曜日が表示される方法をご紹介します。
日付や曜日を自動で表示させる方法
以下の手順です。
- 年月を入力する
- 日付を自動表示させる
- 曜日を自動表示させる
年月を入力する

まず、年と月を入力するセルを作っておきます。この部分の月の数字を変更すれば、その月の日付や曜日を自動表示できるようにします。もちろん、年数を変えても連動します。
日付を自動表示させる
DATE関数を使います。
DATE関数

日付欄の最初(A5セル)にDATE関数を使って年月日の値を指定します。引数の年はA2セルから、月はB2セルから値を取得します。日は1日から表示したいので「1」を入力してください。
数式 =DATE(A2,B2,1)

A5セルに日付が表示されました。
続いて5月末日まで表示させる方法です。次のセル(A6)に以下の通り入力します。
数式 =A5+1

A6セルに「2023/5/2」と表示されます。このセルから末日までオートフィルしておきましょう。マウスカーソルをセルの右下にもってきて+マークに変わったら、左クリックしながら下にドラッグすればできます。
月と日だけの表示にしておく
そのままの表示でもOKですが、「日付」を少し見やすくしておきましょう。末日までを選択した状態で、Ctrl+1で「セルの書式設定」を開きます。

「表示形式」タブ内の分類から「日付」を選び、種類は「〇月〇日」のスタイルを選びましょう。「OK」すれば月日だけの表示になります。
日付だけを表示したい場合は、分類から「ユーザー定義」を選んで、種類は「d」と入力すればOKです。dとはdate(日)のことで、単純に日付の数値だけが返されます。
次に曜日を表示させます。
曜日を自動表示させる
TEXT関数を使います
TEXT関数

曜日欄の最初(B5セル)に数式を入力します。第1引数の値は日付(A5セル)、第2引数の表示形式は“aaa”とします。詳しい説明ははぶきますが、これは曜日を一文字で表す時に使います。
数式 =TEXT(A5,”aaa”)

上の画像の通り、日付から曜日を取得してB5セルに「月」曜日と表示されました。
あとはB5セルから末日までオートフィルしておきましょう。曜日の表示を中央揃えにしておくと見やすいかもしれません。

全体で見ると、上の画像の通りです。月の数字(赤囲み部分)を変更してみましょう。「6」月にしてみます。

自動で日付と曜日が表示されました!30日までの月の場合、次の月の1日が表示されています。適宜削除しておきましょう。
今度は年を「2024」年にしてみます。

こちらも自動で値を取得して、2024年6月の情報を表示しています。便利ですね。
シートごとに月別のスケジュール表を作るのもかんたんです。

Ctrlキーを押しながら、「5月」のシートタブを右にドラッグし、離してみてください。全く同じシートが「5月(2)」として出来上がります。このタブの名前を変更して「6月」に変え、月(B2セル)の数字も「6」に変更してみましょう。すぐに6月のスケジュール表ができますね。

画像の通り、シートごとで月を分けたスケジュール表がかんたんにできます。
まとめ
いかがでしたか。今回は、月が変わっても日付や曜日を自動で表示させる方法についてご紹介しました。かんたんに月ごとのスケジュール表が作成できそうですね。
次回は、同じスケジュール表を使って土日や祝日を分かりやすく色を変えて表示する方法についてご紹介します。次回もお楽しみに!
