諸事情あって、ウェブサーバとメールサーバを分けて管理しています。具体的に言いますと下記の通りです。
ウェブサーバ | mixhost |
メールサーバ | さくらのメールボックス |
ドメイン管理 | エックスドメイン |
レンタルサーバとしてmixhostを借りる場合、メールサーバを外部にすることはサポート対象外になります。それでも、メールサーバを外部に持ったのは、メールに関しては、より信頼性の高い(運用実績の長い)サーバにしたいという考えがあったためです。メールの送受信ができなくなると直ちに業務に影響がでますので。。。。。
というわけで、サポート対象外ですが、mixhostでメールサーバを外部にするための手順を備忘録として残しておきます。
作業前の状態
メールサーバは、すでにさくらのメールボックスで運用していましたが、ウェブサーバに関しては、別のレンタルサーバで運用していました。旧ウェブサーバのデータをすべてmixhostへコピーするまでの作業は完了していました。今回はそこから先の作業についてです。
まず、ネームサーバの切替とDNSレコードが正しく設定できたことを確認できるまでは、メールの送信は行なわないようにしておくと良いでしょう。
mixhostでメールアドレスを作成する
もともとは、ネームサーバはエックスドメインで運用しようと考えていました。ところが、ネームサーバを外部にしてしまうとmixhostの無料SSLが使用できないということが分かりました。
というわけで、ネームサーバをエックスドメインから mixhost に移行する必要があります。そして、ネームサーバを切り替えるタイミングで一旦はメールサーバがmixhostになってしまいます。後述のとおり、mxレコードを書き換えるまでの期間です。その期間のメールを取りこぼさないよう、mixhost上にさくらのメールボックスと同じメールアドレスを登録しました。
まずは、cPanelというサーバ管理画面にログインし、電子メールアカウントをクリックします。
次に電子メールアカウント画面で必要な情報を入力し、アカウントの作成ボタンをクリックします。アドレスがたくさんある場合は、アドレス インポーターを使うこともできるでしょう。CSV形式のファイルをアップロードすることでアカウント登録ができるようです。
ネームサーバを切り替える
次にネームサーバをエックスドメインからmixhostに切り替える作業です。この作業は、mixhostヘルプセンターでも丁寧な説明がなされていますが、ここでも簡単にふれておきます。まずは、エックスドメインの管理画面にログインして、ドメイン管理ボタンをクリックします。
ドメイン管理画面で「ネームサーバーの確認・変更ボタンをクリックします。
そして、下図のとおり、ネームサーバを mixhost に書き換えて「ネームサーバーを変更する」ボタンをクリックすることで作業完了です。
MXレコードとTXTレコードを書き換える
次に再び、mixhost の cPanel に戻ります。「ドメイン」>「Zone Editor」を選択します。
Zone Editorを開き、該当するドメインの「管理」をクリックします。
そして、MXレコードの編集をクリックします。
保存先は当社の場合、さくらのメールボックスの初期ドメインを入力し、「Save Record」ボタンをクリックしました。
次に、TXTレコードの編集をクリックします。
当社の場合は、灰色の箇所には、さくらの「サーバコントロールパネル」>「サーバ情報の表示」で確認できる「ホスト名」を入力し、「Save Record」ボタンをクリックしました。
この状態で、メーラー(Thunderbird)を使った送受信も、WEBメールを使った送受信も問題なくできることを確認しました。
webメールを使って、自分自身にメールを送るとローカル配信問題が起きるのでは??・・・ということが懸念されましたが、問題ありませんでした。きちんとさくらのメールボックスにメールが届くことを確認できました。
電子メールルーティングでメールサーバが外部に設定されていることを確認できます。
ドメインを選択すると下図のような表示になります。構成の自動検出が「リモート」となっています。
mixhost上のアドレスにメールが届いていないことを確認
最後に、mixhost上に作成したアドレス宛にメールが届いていないことを確認しました。
では、今回はここまでです。