アナリティクスでアクセス記録を確認していたところ、当社サイトには存在しないURLへのアクセスがあるのを発見しました。原因を調査しましたので、備忘録として残しておきます。
存在しないURLへのアクセス
アナリティクスで[行動]-[サイトコンテンツ]-[すべてのページ]を選択し、当社サイトのどのページにアクセスがあったかを確認しました。
すると「/h/*******.html」という当社サイトには存在しないURLへのアクセスが記録されていました。[セカンダリ ディメンション]-[ホスト名]を選択して確認したところ、当社ドメインとは異なるドメイン名が表示されていることが分かりました。
[ホスト名]+[ページ]とするとURLが完成します。そして、そのページに当社サイトに設定しているものと同じトラッキングIDが設定されているため、このようなアクセス記録が残されたと思われます。
どのような経路からのアクセスか
さらに、[集客]-[すべてのトラフィック]-[チャンネル]を選択し、どの経路からのアクセスかを確認しました。
するとSEO関連の専門サイトかと思えるサイトからのアクセスが記録されていました。
アナリティクスの集客では、どのような経路でウェブサイトへ訪問されたかを確認することができます。おもに以下のように分類されます。
分類 | 説明 |
organic | グーグルやヤフーなど検索画面での自然検索からの流入 |
social | ソーシャルメディアからの流入 |
referral | 別サイトのリンクからの流入 |
direct | ブックマークなどからの直接の流入 |
さらに、[セカンダリ ディメンション]-[完全なリファラー]を選択するとどのページからリンクが張られているかを見ることができました。
リファラースパムについて
さて、この「my-seo-promotion.com」や「my-seo-promotion.net」は、いわゆるスパムサイトと呼ばれるものです。スパムサイトとは何でしょうか。
スパムサイトにアクセスするとウイルスに感染したり、怪しいサイトに誘導されて何らかの被害を受けるといった危険なサイトのことです。
通常、アナリティクスでアクセス解析などを行なっていますと、どこかのサイトから自サイトに張られているリンクというのはとても気になるものです。その心理を利用して、ウェブ担当者などをスパムサイトに誘導するわけです。それをリファラースパムと呼びます。
もちろん、スパムサイトへ誘導されること自体とても危険なものです。しかし、問題はそれだけではありません。リファラースパムは、実際のユーザによるアクセスではないため、それが増えてきますとアクセス解析に影響を及ぼしてしまいます。
リファラースパムを除外する方法
アナリティクスでリファラースパムを除外する方法は大きく分けて2種類あります。
- ビューの設定で[ボットのフィルタリング]にチェックを入れる。
- ビューのフィルター設定で除外する。
ボットのフィルタリング
[管理]-[ビューの設定]を選択します。[ボットのフィルタリング]にチェックを入れるだけです。
フィルターの設定
[ボットのフィルタリング]機能を使ってもすべてのリファラースパムを除外することはなかなかできません。そこでアナリティクスのフィルタの設定でリファラースパムによるアクセスが表示されないようにすることができます。除外フィルターでスパムサイトを一つずつ登録するという方法がありますが、新たなスパムサイトからのアクセスがある度にそのサイトを除外リストに加える必要があります。それで今回は、ホスト名が自サイトになっているアクセスだけを表示するようにフィルタ設定する方法をご紹介します。まず[管理]メニューをクリックします。
次に、[フィルタ]を選択します。
[+フィルタを追加]ボタンをクリックします。
[フィルタの編集]画面で詳細設定を行います。
- フィルタ名 - 任意の名称を入力します。
- フィルタの種類 - [定義済み]、[右のみを含む]、[ホスト名へのトラフィック]、[次を含む]を選択します。[次を含む]ではなく[等しい]を選択するとより厳密にすることができます。
- ホスト名 - 自サイトのドメイン名を入力します。
最後に[保存]ボタンを押して完了です。
アナリティクスの設定を行い、リファラースパムを除外することに加えて正しくアクセス解析ができるようにしておきましょう。リファラースパムをアナリティクスで除外する方法をご紹介しました。では、今回はここまでです。