ランディングページの作り方② - 新米Web担のためのホームページの作り方 | 第31回

先回は、ランディング・ページ作成の際のポイントを3つほど取り上げました。

今回は残りの5つを取り上げたいと思います。

 

 

ランディング・ページ作成の際のポイント

ポイント4.事例を出す

一般的に人は、これまで誰も試したことのないものに挑戦するには大きな勇気が必要です。

しかし、これまで多くの人が買った、あるいは利用した事例があり、それが良い結果になっていることが分かると、安心できるものです。

それで、ランディング・ページの中に事例を書くことはとてもよい方法です。

実際に多くの企業のランディング・ページでも、「体験談」、あるいは「レビュー」などの項目を用意しており、それにより、これまでも多くの人がそのサービスを活用し、評価していることをユーザーに示し安心感をもってもらおうとしています。

 

しかし、この事例を出す時も注意点が一点だけあります。

それは、その事例を「現実味のあるもの」とすることです。

もちろん、この事例の部分で過度に表現を誇張したり、創作のものを取り上げるなどはもっての他です。 もしそれが本物の「事例」でないことが分かった時には、その商品だけでなく、企業全体の信用を損なうことになり、長期的に見た時のメリットはありません。

ただ、そのように「事例」を誇張したり、創作したりしないとしても、それがユーザーにとって「身近」で「現実味のあるもの」でなければ、ユーザーの心をとらえることはできません。

あまりにも自分の状況とかけ離れている「事例」に人は共感できず、逆にユーザーとの距離を広げてしまうことにもなりかねません。

それで、「事例」を取り上げる際には、それほど特殊な事例ではなく、対象としているユーザーが共感できるような現実味のあるものにしましょう。

 

 

ポイント5.比較表を載せる

通常、同じような商品やサービスを提供している企業は複数あります。

その中で私たちの商品なりサービスを選んでもらうためには、他社のものと何かが優れている、あるいは異なっていることを示す必要があります。

その際に活用できるのが、「比較表」です。

そしてその時にはグラフや図などを活用すると有効です。

 

一般的には、「何パーセント安い」とか「何キロ速い」などと文章で言われるよりも、グラフなどで比較されているほうが、直感的に理解できます。

ぜひランディング・ページを作成する際には、「どの商品が、どこと比較して、どの程度良いのか」を比較できる表やグラフを活用しましょう。

 

 

ポイント6.アクション導線を意識する

ここでいう、アクション導線とは、Webページを訪れたユーザーがページ内のどこを見て、どのように読み進めていくかを示す「目に見えない導線」のことを言います。

ユーザーはページの隅から隅まで目を通していくわけではありません。

基本的には目立つ項目や画像などをいわば「斜め読み」していくのです。

 

そして、人間の目は、左から右へと横に動かすことをあまり好みません。 人は集中したいと思う時、可能な限り上下左右に目を動かさないようにしようとします。

それで、画面の端から端まで横に目線を動かさないと読み進めることのできないようなランディング・ページはあまり効果的ではありません。

例えば、パソコンの画面の左から右に一行に並んでいて段組みのない文章など読む気になるでしょうか? 多くの場合、飽き飽きしてしまいます。早く情報が欲しいネットユーザーは、そのような文章はめんどくさくて読む気にならないのです。

 

ではどのように、この点を改善できるでしょうか?

一つの方法は、ランディング・ページの画像や文章を記したコンテンツ部分の表示幅を狭く設定することです。

そうすることにより必然的に、目を左右に動かす必要が小さくなります。 実際、多くの企業のランディング・ページの表示幅はかなり狭めに設定されています。

 

もう一つの方法は、重要な項目を横並びにするのではなく縦並びとすることです。

あるいは、右斜め下や、左斜め下など、視線を滑らかに誘導できる配置にすることです。

そうすると、人はほとんど目を左右に動かすことなく情報を入手できます。 一方で上下方向には、ユーザーがマウスをスクロールすることによって見ることができますので、ユーザーは心地よく感じます。

 

そして、ユーザーの目線が通過するその場所に、しっかりコンバージョンのためのボタンを配置しましょう。

つまり、「商品の購入」や「資料請求」「お問い合わせ」などのユーザーにアクションを求めるボタンを配置するということです。

 

 

ポイント7:無料である部分には「無料」としっかり書く

「無料」の効果は絶大です。 何も支払わなくっても良いのであれば、ユーザーのハードルはかなり下がります。

もちろん、主な製品やサービスが無料ということはないと思いますが、見積無料や、無料お試しなどあるのであれば、それもしっかり協調しましょう。

 

 

ポイント8:表現は簡単にシンプルに

これはランディング・ページの場合特に重要です。

できるだけ簡潔で文字数の少ない文章にしましょう。そのためにも、商品やサービスをユーザーが直感的に理解できる画像や、イラストを活用するのもよい方法です。

 

 

まとめ

これまで、ランディング・ページ作成の際のポイントを取り上げてきました。

以下の8つの点を念頭におくことにより、ランディング・ページをより効果的なものとすることができます。

1.自分の言いたいことではなく、相手が言ってほしいことを書く(お客様目線)

2.権威付けを行なう(実績をアピール)

3.成功をイメージさせる(画像を活用して、商品やサービスを受けた時のメリットを強調する)

4.事例を出す(現実味のある)

5.比較表を載せる(どの商品が、どこと比較して、どの程度良いのか)

6.アクション導線を意識する(重要な項目は横並びではなく、縦並びに配置)

7.無料である部分には「無料」としっかり書く

8.表現は簡単にシンプルに

 

参考になったらな幸いです。 ご覧くださりありがとうございます。

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