楽天メソッド- 新米Web担のためのホームページの作り方 | 第32回

皆さんは楽天メソッドという言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

楽天のホームページはどれもデザイン性に優れているとは決して言えないような、「ごちゃごちゃ」したサイトです。

しかしながら、楽天が全体としてかなりの売り上げを上げていることは、言わずと知れたことです。

売れるホームページとは何なのでしょうか? 今回は「楽天メソッド」に注目してみたいと思います。

 

 

楽天メソッドとは?

これは楽天グループのホームページを典型とした、日本の多くの企業でも採用されている売れるホームページの作成方法です。

一般に楽天のホームページは購入のためのページに商品の良さや売り上げの高さをずらずらと並べ、いつまで経っても購入フォームにたどり着けないようなページ構成を取っています。

そして、パッと見デザインが綺麗なわけではなく、文字が多くごちゃごちゃした印象を受けます。

端的に言うと、楽天の場合、購入のためのページの情報量は多いのですが、情報の質はあまり高くないのです。

一言で表現できることをたくさん盛っているとも言えるかもしれません。

…でも売れています。 一見不思議なこの手法を誰が言い始めたか分かりませんが「楽天メソッド」と呼びます。

 

 

楽天メソッドの特徴

文章を読まないインパクト重視のユーザーを対象としている

先に述べたように楽天ページの特徴の一つに、「内容の薄い長々とした文章や説明」が挙げられます。

しかし、これらの文章や説明は、実はそれらすべてを呼んでもらうことを期待して書かれているのではないのです。 それよりも、それを通してユーザーが受けるインパクトを重視しているのです。

そしてこの手法は、論理的な思考を行なうユーザーよりもインパクト重視のユーザーに特に効果的です。

ここで言う「論理的な思考を行なうユーザー」や「インパクト重視のユーザー」というのは、決してそのユーザーの本質的な性格のことを言っているのではありません。むしろ、その商品を購入しようと思う時の人の心理状態のことを言っています。

 

一例として、楽天の販売している多くのアパレル商品などは、この良い例です。

例えばあなたは新しい服を購入しようと思う時、何を確認するでしょうか? その素材や布の耐久性、糸の発色の良さなどでしょうか? もしかしたらそのように服を選んでいる方もおられるかもしれませんが、服飾のプロではない一般のユーザーにとって服選びの際に重要なのは「直感」です。

その服のデザインが気に入るか、自分に似合うか、サイズは良いか、値段は妥当か、など直感的な思考を用いているのです。

そして、楽天ページのアパレル商品を見に来る人たちは、洋服を買おうと思ってきている訳ですので、その人たち向けにWebページを作成する場合、論理的な思考をするユーザー向けではなく、インパクト重視の直感的思考のユーザーをターゲットにするのは、実に利にかなった方法です。

 

この点から、ホームページを作成する際の、一つのポイントを見出すことができます。

つまり、ホームページを作成する際には、当然、ターゲットとなる人を絞り込む必要がありますが、単にその絞り込みを年代層や性別など目に見える部分で行なうのではなく、「ある特定の必要や欲求を持った人々」というくくりでとらえることもできるということです。

楽天のアパレル製品を販売するためのサイトは、50代男性とか、30代女性などのように目に見える区分ではなく、「良い感じの服を買いたい」と思っている人々という区分でくくり、その人たちに効果的に商品を販売することができるように工夫しているということになります。

 

 

商品の評価軸を変える

その商品の評価軸を少し変えることにより売れるようになるものもあります。

例えば、「おいしい」「綺麗」など抽象的な評価ではなく、「楽天1位」とか「レビュー3000件突破」など、その製品の良さをアピールするよりも、その商品をみんなが使っているという点をアピールし、その商品の評価軸を変える手法が良く使われています。

特にこれは日本の場合効果的な販売方法かもしれません。

もちろん全員ではありませんが、日本人の傾向として、「みんな買っている」「多くの人に人気がある」という内容に弱いのも事実かもしれません。 一方別の国では「多くの人が買っている服なんて個性がないからほしくない」と思われ、「みんなが買っている」というポイントがかえってマイナスになることもあります。

いずれにしても、その商品をアピールする際には、いろいろな観点からその良さを見出すことも重要です。

 

 

開封後、使用後をはっきりとイメージさせる

楽天メソッドの場合、その製品のパッケージ画像ではなく、その製品を実際に使用している画像を多く使用します。

そうすることにより、ユーザーはその製品を購入した後の自分の姿を鮮明に思い描くことができるのです。 そうすることにより、ユーザーはその製品を得た時に経験できるメリットのためにお金を出そうという気になります。

 

 

まとめ

この楽天メソッドと呼ばれる手法に関しては、賛否両論があるのも確かです。 しかし、これらの手法が効果をもたらしているというのもまた事実です。

このような手法を用いるにしても、用いないにしても、これらの手法をホームページ作成の際のアイディアに活用することはできるかもしれません。

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コアース株式会社

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