【EXCEL】ショートカットキーを覚える前に理解したい【Ctrl・Shift・Alt】の意味

たくさんあるショートカットキーを覚えるのはなかなか大変です。でも【Ctrl】【Shift】【Alt】キーの意味を理解していると、ぐんっと覚えやすくなります。この記事ではショートカットキーでよく使われる3つのキーの意味を解説します。実際に使われているショートカットキーを例にして、分かりやすくお伝えします。

 

エクセルにはさまざまなバージョンがあり,それにより機能や操作,画面表示が異なることがあります。この記事の内容は,執筆時点での参考情報としてご紹介しており,変更されたり新機能が加わったりすることがあります。詳しい情報は,Microsoft公式サイトからご確認ください。

【Ctrl・Shift・Alt】キーについて

ショートカットキーの種類は200以上ありますが、他のキーと組み合わせて使うCtrl・Shift・Altの3つは相当数のショートカットキーに使われています。単体では特に意味をなさないこれらのキーですが、それぞれには、基本的にどんな意味や役割があるのでしょうか。

ショートカットキーにおいては、次のような意味でとらえることができます。

  • Ctrl:キーを”制御”して別機能を呼び出す
  • Shift:キーの機能を”入れ替え”て使う
  • Alt:Ctrlキーに”代わって”たくさんの機能を使えるようにする

どういうことなのか、それぞれを詳しく解説していきます。

 

【Ctrl】 コントロール

キーを”制御”して別機能を呼び出す

Control(制御)の略です。【Ctrl +*】のように他のキーと組み合わせて使うことが多いです。それによって組み合わせたキーに表示されていない別機能を呼び出してくれます。本来の機能を”制御”して、裏側の機能を呼び出すと考えるとイメージしやすいかもしれません。

例:Ctrl+ C

Cキーは、本来アルファベットのCを入力する機能がありますが、裏側では”コピーする”という機能をもっています。Copyの”C”と覚えると分かりやすいですね。Ctrlキーと組み合わせて使うと裏側の機能が呼び出され、セルにある情報をコピーしてくれます。

このショートカットと一緒に使われることが多いCtrl + V の場合も同様です。Vキーには、裏側でペーストする(貼り付ける)という機能があります。そのため、Ctrl + C でコピーしたセルを、別の場所にCtrl + V で貼り付けるという作業ができるわけですね。

ショートカットキーの中でもCtrlキーとの組み合わせは一番よく使うと言っていいでしょう。それほど種類は多くないので覚えやすく、本当によく使う機能に限って使われています。

 

【Shift】 シフト

キーの機能を”入れ替え”て使う

Shift(入れ替え、移す)からきています。【Shift + *】のように他のキーと組み合わせて使います。通常はキーに表示されている”上の文字“を入力する時に使うことが多いですね。どういうことでしょうか。

キーは2階構造

セル内に数式を入力する時に、Shift + 上の画像のキーを押して 「=(イコール)」を入力していきますね。Shiftキーを使わずに押せば、”下の文字”である「ー」が入力されますが、Shiftキーと組み合わせると”上の文字”と”入れ替え”て「=」が入力されます。1階から2階へ”移す”(シフトする)イメージです。画像のShiftキーもそうですが、上矢印(⇧)がついているものが多いですね。

例:Tabキー

画像の通り、Tabキーも2階構造になっています。通常Tabキーだけを押すと、1つ右側のセルにセル選択の囲みが移動します。押すたびに1つずつ右へという感じですね。Shiftと組み合わせるとどうなるでしょうか。”2階”へ機能がシフトし、1つ左側のセルへ移動していきます。

入力枠のあるダイアログが表示された時にTabキーを押すと、次の入力枠にカーソルが移動していきます。戻したい場合は、Shift + Tab で一つずつ戻っていきます。

Ctrlとの組み合わせ

Ctrlと組み合わせるとショートカットとしてたくさんの機能を使えます。例えば、セルに「0.78」という数値を入力してみてください。そのセルで、Ctrl + Shift + 5 を押すとどうなるでしょうか。

ヒントは、”2階が%”ということです。予想がつくと思います。

0.78 = 78%

パーセンテージ表示に切り替わります。このショートカットキーは集計表などでよく使うものですね。

このように、Ctrlと組み合わせると“2階”の機能を呼び出して活用できます。種類は多くなるので覚えるのが大変ですが、“2階”をイメージすると分かりやすいものも多々あります。

 

【Alt】 オルト

Ctrlキーに”代わって”たくさんの機能を使えるようにする

Alt(Alternate:代わりの)の略です。Ctrlキーだけでは対応できない機能を使いたい時に使用することが多く、Ctrlの”代わって”に役割を果たしてくれます。【Alt → ※ → # → …】といった具合に、同時(+)にではなく、順番(→)に押していくショートカットが多いです。

例:値だけを貼り付ける

 

ワークシート上でAltキーを押すと、タブなどに割り当てられたアルファベットや数字が表示されます。赤く囲った部分のように、グレーの反転で表示されているのを確認できます。この状態でHキーを押してみましょう。「ホーム」タブに”H”がついています。

今度はホームタブ内の各機能にアルファベットや数字が割り当てられているのが確認できます。次に「貼り付け」のところに割り当てられている「V」を押してみます。Alt → H → V という順番ですね。

画像の通り、貼り付けの形式を選択できるダイアログが表示され、各形式ごとにやはりアルファベットが割り振られています。今回例にした”値だけを貼り付ける”場合は、「V」キーを押せばOKです。

試しに数式の入ったセルの値をコピーして、他のセルの上で Alt → H → V → V と順番に押してみてください。値だけの貼り付けができるはずです。

このように、Altキーの関連したショートカットキーは順番にキーを押していきます。機能の説明やアイコンが表示されている部分にアルファベットや数字が出ているので、始めのうちは確認しながら覚えていけますね。

まとめ

いかがでしたか。ショートカットキーは種類が多く覚えるのが大変ですが、よく使う3つのキー【Ctrl】【Shift】【Alt】の意味を理解していると、印象深く覚えやすくなりますね!

次回は、よく使う便利なショートカットキーについてお伝えします。

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コアース株式会社

業務システム開発一筋32年

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