エクセルを使った実務で即役立つショートカットキー、今回はAltキー編です。「マウス操作のほうが早くない?」と思える複雑なのは無視して、かんたんでよく使う機能に厳選した5つだけをご紹介します。
Altキー編【5選】
Altキーは、スペースキーを挟んで左右に1つずつ配列されていますね。Altキーを使った便利なショートカットキー、今回ご紹介するのは以下の5つです。
- Alt+Tab
- Alt+F4
- Alt+Enter
- Alt→I→R と Alt→I→C
- Alt→H→O→I と Alt→H→O→A
Alt+Tab
ウィンドウの切替
Altキーを押したままTabキーを押すと、画像のように現在開いているウィンドウがすべて表示されます。Tabキーを押すたびに選択枠が移動していきます。表示したいウィンドウのところに選択枠が来たらキーから指を離せば、そのウィンドウが表示されます。タスクバーからマウスカーソルで選択するより、視覚的で選びやすいですね。
Alt+F4
現在のブックを終了する
このショートカットだけで現在アクティブになっているブックが終了し、ウィンドウが閉じられます。通常アプリケーションを閉じるためのショートカットで、右上の×マークをクリックするのと同じ意味です。編集の保存がされていない場合は、保存するかどうかポップアップで表示されます。その場合は、Ctrl+S(上書き保存:Save)とCtrl+W(ウィンドウ:Windowを閉じる)のほうが速いですね。。。
Alt+Enter
セル内で改行
編集中のセル内で改行ができます。
同じセル内にある「あいうえお」と「かきくけこ」で分けて改行したい場合です。
F2キーでセルを編集中にし、改行したいところにカーソルをもってきます。マウスのダブルクリックでも可能です。この状態で Alt+Enter を押してください。
セル内で改行されて表示されます。画像のように、通常、行の高さも自動調整されます。
Altキーの後に順番に押すタイプ
Altキーのショートカットには、上述の通り、Altキーを押しながら他のキーを押すタイプと、Altキーの後に数字やアルファベットを順番に押していくタイプがあります。後者について解説します。
Altキーを一度押した時点で、画像(赤囲み部分)のように数字やアルファベットが表示されます。Altキーの後に、表示されている数字やアルファベットをたどって順番に押し、特定の操作を行うショートカットです。以下の関連記事内のAltの章で説明しています。
たくさんあるショートカットキーを覚えるのはなかなか大変です。でも【Ctrl】【Shift】【Alt】キーの意味を理解していると、ぐんっと覚えやすくなります。この記事ではショートカットキーでよく使われる3つのキーの意味を解説します。実際に使わ[…]
このタイプは、どうしても順番に辿りながら押していくキー数が増え、ショートカットとして覚えるのが大変ですし、時間がかかることが難点です。ただ、よく使うものは語呂合わせなどで覚えてしまえば、かなり時短になります。実用的な2つのショートカットをご紹介します。
Alt→I→R と Alt→I→C
Alt→I→R :行の挿入
上の画像のようなデータがあるとします。現在のセル(B1)で、Alt→I→R の順番で押してみてください。
現在のセルの上に行が挿入されます。Alt→Insert[挿入]→Row[行] と覚えると分かりやすいですね。
Alt→I→C :列の挿入
先程と同じ状態で、今度はAlt→I→C の順番で押してみてください。
現在のセルの左に列が挿入されます。Alt→Insert[挿入]→Column[列]で覚えると覚えやすいです。
複数の列や行を選択した状態で使うと、選択したセルの数だけ挿入されます。例えば、C1~E1まで選択した状態でAlt→I→C を押せば、左側に3列挿入されるということです。便利ですね!
Alt→H→O→I と Alt→H→O→A
Alt→H→O→I :列幅の自動調整
上の画像では、日付や合計が「####」エラーになっており、取引先情報も列幅が狭いため見切れています。A,B,C列を選択した状態で、Alt→H→O→I を押してください。
セル内のデータに合わせて列幅が自動調整されます。エラーや見切れていた部分が見えるようになりました。このショートカットは、語呂合わせで「おると ほい!(HOI)」と覚えると覚えやすいかもしれません。
Alt→H→O→A :行の高さの自動調整
上の画像のように、セル内で改行されている場合など行の高さが狭く情報が見切れる時があります。やはり、A,B,C列を選択した状態で、Alt→H→O→A を押してみてください。
セル内のデータに合わせて、今度は行の高さが自動調整されました。こちらは「おると ほあ!」と覚えられるかもしれません。覚えやすいかどうかは分かりませんが…、「ほい!」の「い」は口が横に広がるので列の幅、「ほあ!」の「あ」は口が縦に開くので行の高さとイメージできるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。今回は実務で即役立つ時短ショートカットのAltキー編【5選】でした。関連記事のファンクション編、コントロール編、シフト編と合わせて覚えると相当な時短になると思いますよ!