勤怠管理などで時間を合計するエクセルの表を作成することがあります。下図のような表です。
この状態では正しく時間が計算されているのですが、エクセルで合計が24時間を超える計算をするときにはひと工夫が必要になります。今回は、合計が24時間を超える時間を足し算する方法をまとめてみたいと思います。
24時間を超える時間を足し算するとどうなるか
さきほどは、8時間の勤務が二日間で合計16時間という表示になっていました。さて、さらにもう一日追加するとどうなるでしょうか。下図の例では、本来24時間と表記されるべきところが0時間になってしまいました。24時間を超えると0(ゼロ)に戻ってしまうようです。
さらに、あと数日加えると下図のようになります。本来、56時間と表示されるべきですが、8時間という表示になっています。2日と8時間ということみたいです。では、この表記を56時間にするにはどうすれば良いでしょうか。
24時間を超える時間を正しく足し算する方法
セルの書式設定を変更するだけで簡単に正しい時間を表示させることができます。該当するセル(上図の場合、セルE10)を右クリックし「セルの書式設定」を選択します。
次に、下図のように「表示形式」タブを選択します。分類(C)が「ユーザー定義」、種類(T)が「h:mm」となっているのが分かります。この「h:mm」という表示形式は、24時間までしか表示させることができません。それで、この部分を調整する必要があります。
下図のように、種類(T)欄を「[h]:mm」と書き換えることで24時間を超える時間をきちんと表示させることができます。
表示形式を変更するだけで下図の通り、正しく56時間と表示されました。
時間の表示形式について
時間の表示形式について、もう少しまとめておきます。時や分が一桁の場合、頭を0(ゼロ)埋めということがありますね。その場合には、hhあるいはmmという表示設定にしておきます。
表示形式と表示結果については、下記の表にまとめておきます。これがすべてではありませんが、時間と分までの表示であれば、概ねこれらのいずれかを用いることができるのではないかと思います。
表示形式 | 時間 | 表示結果 |
h:m | 8時5分 | 8:5 |
h:m | 10時10分 | 10:10 |
h:mm | 8時5分 | 8:05 |
h:mm | 10時10分 | 10:10 |
hh:mm | 8時5分 | 08:05 |
hh:mm | 10時10分 | 10:10 |
では、今回はここまでです。