Webサーバとメールサーバを分けたときに起きた問題の一つをまとめておきます。ネームサーバのMXレコードを切り替えて、無事にWebサーバとメールサーバを分けることができ、新メールサーバにメールが届くようになりました。ところが、5日以上経過してもまだ旧メールサーバにときどきメールが届く状況が続いたので、原因を調べてみました。
旧メールサーバにメールが届き続ける原因
旧メールサーバに届くメールには決まったパターンがありました。
- 当社ホームページのお問い合わせフォームから送られたメール
- たまたま同じレンタルサーバを借りていたお取引先からのメール
まず「①」のパターンからです。これは、CGIのSendMailで送信されているメールです。お客様がお問合せフォームから問合せてくださった場合、2通のメールが送信されます。1通は、お客様が入力してくださったメールアドレスへのメールです。もう1通は、問合せがあったことを知らせる自社へのメールです。
問題は後者のパターンです。「hoge@coeure.co.jp」から「fuga@coeure.co.jp」へメールが送信されるイメージです。同じドメイン内へメールを送信する場合、DNSサーバを確認することなくローカルのサーバ内でメールを配信してしまうようです。
つまり、この問題は、Webサーバとメールサーバが同じサーバであれば生じない問題です。Webサーバとメールサーバとを分けた状態でWebサーバ上のCGIからメールを送信すると、同じWebサーバ内にそのメールは配信される・・・・つまり、旧メールサーバにメールが届いてしまっていたわけです。
次に「②」のパターンです。あるお取引先からのメールがずっと旧メールサーバに届いていました。そこで、そのお取引先のドメインのWHOIS情報を確認してみたところ、なんと当社と同じレンタルサーバを使っておられるらしいことが分かりました。共用サーバは、一つのサーバ内に共用サーバが複数存在しています。恐らく、別のドメインからのメールであっても、同一サーバ内であれば、DNSを参照することなくローカル配信しているようでした。。。
問題の解決方法
レンタルサーバによって回避策は異なるようですが、WebARENAでは次のような方法で解決してくださいました(とても丁寧に対応していただき助かりました)
- WebARENAサブドメインを新たに申し込む。
- 親ドメインを新たに申し込んだWebARENAサブドメインへ変更する。
「①」のWebARENAサブドメインは、WebARENAが所有しているドメインのサブドメインになりますので無料で使わせていただけるものです。「親ドメイン変更」メニューから申し込むことができます。メールのローカル配信については、各レンタルサーバで対応が異なるようなので、レンタルサーバ会社に相談して対応を検討することができるでしょう。